プロとアマオケ

幻想の3楽章の冒頭の木管ソロ、何か特殊なエフェクトをかけているのではないかと思うほどにベルリンフィルの音は遠くで響き、柔らかい。
比べてアマオケの練習で聞く冒頭のソロの音はあまりに生々しく、幻想というには現実すぎるなぁと思う。うちのオーボエ、けして下手じゃないし、むしろ安定感のある人たちなのにこんなに違いが如実に出るものだろうかと思ってしまう。

全体としての統合:つまり、たてのまとまりとか、ちょっとしたずれを正確に再現する能力とか、逆に弦全体のユニゾンになっても一つの音として聞こえてくるほどの統一感とか、そういうものが秀でていることが一つ。
個の能力の高さ:全体の統合を裏打ちするものでもあるけれど、ソロになったときに正確さと音楽性をもって歌い上げる能力がやっぱり違う。
マチュアとプロはそういうところがまったく違う。

しかしあれだ、ウィーンフィル?ってちょっと思ってしまうくらいにベルリンフィルの幻想は柔らかくてロマンティックでした。