芸術

芸術家の行く末 - ohnosakiko’s blog
個人的には爆笑問題×坂本龍一は面白かった。こんなにかみ合わないやりとりもあるのか、という意味で。教授が持ってくる音楽を太田と田中は困った顔をして聞いていたし、太田や田中の持ってきた音楽に対して教授は「解らない」「聞いてて辛い」などのコメントをしていた。個人的には、一般的なポップスが「聞いてて辛い」はわからないけど、まぁ私も重金属とか現代音楽(ストラビンスキーは含みたい)は「わからないなー、他の聞きたいなー」って思ってしまうからなぁ。この辺は責められない。
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私は音楽を演奏する人間だが、端っこも端っこなので、ポストモダンとか芸術とかよくわからない。モーツァルトに近い感覚で、面白い、きれい、素敵、そういうのを楽しんでいるだけだ。ただ、「どうして音楽を演奏するんだろう。私は何を創っているんだろう」ということを考えたことはあって、結局楽しいことを共有しようよ、という結論に落ち着いてしまった。教授も難しいこと考えてないで純粋に楽しめばいいのに、とか思ってしまう。までも、教授みたいな人(挑戦者?)がいないと原始的な音楽からバッハによる整然とした音楽ってのはなかったんだろうな。
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番組の最後に印象深いシーンがあった。
太田と田中の二人が教授に「戦メリ」を弾いてくれ、と頼む。それを受けて教授は戦メリを弾くのだけど、この人(教授)は、この二人は何が楽しいのか/嬉しいのかわからない、という感じだったこと。ちなみに教授はかなり原曲に忠実に戦メリを弾いていたと思う。それは意外だった。アレンジしすぎると爆笑問題の二人の喜びが減っちゃうかも、って思ったのかどうか。
戦メリは何気にぶつかる音が多くて、わざとぶつけたのは音に意味を持たせてるのかしら、と思った。それは余談。