洗脳

法話を聞いてきました。
宗教ってすごいな、と思うのは、その建物に入るまでの抵抗とは裏腹に、建物自体も、中で聞く話も、中にいる人も驚くほど特殊ってわけじゃないところ。ちょっとぼーっとしてる人なら、簡単に取り込まれると思う。
だから、書いておく。宗教の何が怖いか。ある日私も「伝道師」になるかもしれないから、書いておく。
宗教の怖いところは、自分で判断ができなくなるところだと思う。自己批判精神がなくなるところだと思う。色んな見識を知って、それと照らして自分はどうか、ということを自分で考えることができなくなるところだと思う。まずはやってみて物事を知るということのまえに、「でも宗教的にそれはNGだから」ということが怖いのだと思う。それをさらに進むと、例えば宗教上ある本は「悪魔的」か何かの理由でイマイチと言うことにされている場合、「でもうちではそれ読んじゃダメだし」を過ぎて、「別に禁止されてはいないけど、読む気にならない」ところまで行っちゃうのが怖いと思う。私がそうならない保証なんてどこにもない。私だけじゃなくて、あなたも、だけど。
行く前に散々悩んで、聞くだけ聞いて、そして帰り道、「良くがんばったね」的にすごくいい子いい子される。すごく楽しい気持ちにさせてもらえる(それは宗教的にじゃなくて、単純に宿題を片付けたらお母さんがデパートに連れて行ってくれたみたいな感じ)。だから、行くことに関しての嫌な気持ちとかもやもやした気持ちが、その後の楽しいことで帳消しにされたような気持ちになる。次回以降への抵抗は減って、どんどん取り込まれていくかもしれない。

怖い。こわい。今の自分からは、ありえない世界に、でも、喜んで飛び込んでしまいそうで怖い。